手汗がヒドイ!これって病気?
したたり落ちるほどの汗の場合にこう呼びますが、男女どちらにも見られます。
腋臭(わきが)とはまったく違うものですので治療方法も異なります。
手掌多汗症とは?
手だけに大量に汗をかくのは「手掌(しゅしょう)多汗症」と呼ばれる病気です。
実は原因がはっきりしない場合が多いので難しいものなのです。
緊張しているときに余計に汗をかく人もいれば、普段からずっと汗が多い方もいます。
治療法はどんなものがあるの?
治療方法もその方によって異なります。
精神的な原因の場合
精神的なものが大きい方はリラックスしてもらうために精神安定剤を出したり、薬を使わない自律訓練法で症状を改善させて行く方法もあります。
強制的に薬物で止める方法
神経遮断薬というもので汗の原因となるアセチルコリンを止めてしまうことで汗を止めていくものです。
汗が出る場所に注射を打つボツリヌス注射は半年程度効果が続きます。
デトランスαにも配合されている塩化アルミニウムの水溶液を処方して汗を止める方法も。
イオントフォレーシス
最近では一部の病院でイオントフォレーシスとよばれるものが出てきました。
電流を流した水に汗が出る場所をひたしておくという方法です。
治療は定期的に受ける必要があります。2週間おきくらいに継続するといいでしょう。
副作用が少ない点が評価されています。
治療費は保険適用で660円(これに塗り薬や再診料が別途必要になりますので、実際に請求される金額はもう少し多い)となっています。
自宅での治療も機械を購入すれば可能ですが、およそ12万円程度しますので相談してみましょう。
手術で治療する
手術(胸腔鏡下交感神経節遮断術)は胸部の交感神経を切断してしまうので手汗は確かに止まります。
しかし、手以外の場所の汗が増えてしまうという副作用もありますので手術を受ける前に確認しておきたいところです。
いずれの方法を試すとしても完全に副作用ゼロで止める方法は難しいと考えましょう。
最近では優秀な制汗剤も多くなりましたが、効果が強いものほど肌への負担も大きいので注意したいですね。